今回は普段あまり聞かない栄養素、ビタミンB12と葉酸が高齢者の頭を良くするかも?という研究の話です。
実は過去の研究では、低レベルビタミンB12と高レベルの葉酸の組み合わせで、脳の認知機能が低下すると言われていたんですね。
今回の研究では「そんなことないんじゃない」ということを調べた形なんです。
ビタミンB12と葉酸を摂取するべきかどうかみていきましょう。
この記事の内容
・ビタミンB12と葉酸と認知機能
・ビタミンB12と葉酸を補給するには
ビタミンB12と葉酸と認知機能
トリニティカレッジダブリンのディアドラ・オコナーの研究チームは、50歳以上の3,700人以上のアイルランド人を調査しました。
血液サンプルから、ビタミンB12と葉酸のレベルを測定し、認知機能の状態と比較したんですね。
その結果は
1.低レベルのビタミンB12と高レベルの葉酸→認知機能は悪化しなかった!
2.正常なビタミンB12と高レベルの葉酸→認知機能が優れていた!
つまり、ビタミンB12と葉酸は十分摂取しておけば、高齢者の認知機能は高まる可能性があるということなんです。
この研究だけで、過去の研究を全否定はできないですが、とりあえずとっといて損は無さそう。
ビタミンB12と葉酸は重要
ビタミンB12と葉酸は高齢者では、結構不足しているんだそう。
高齢者の7人に1人が、ビタミンB12不足。ビタミンB12が不足すると、認知障害や神経損傷を引き起こす可能性があるので注意したいですね。
さらに、高齢者の8人に1人が葉酸不足で、心臓病や脳卒中、ガンに繋がる可能性があります。
どちらの栄養素もしっかり補給しておきたいですね。
基本的には、肉と野菜をしっかり食べていただければ不足することはないと思うんですけどね(笑)。
心配だという方のためにサプリを紹介しておきますので、肉や野菜を普段あまり食べていないという方は補うようにしてくださいね。ではまた。
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参考文献
Deirdre M. A. O’Connor et al.(2020)Plasma concentrations of vitamin B12 and folate and global cognitive function in an older population: cross-sectional findings from The Irish Longitudinal Study on Ageing (TILDA)
Deirdre M. A. O’Connor et al.(2020)Plasma concentrations of vitamin B12 and folate and global cognitive function in an older population: cross-sectional findings from The Irish Longitudinal Study on Ageing (TILDA)