禁煙するなどの悪い習慣を直すテクニックの話です。
「ナッジ」といって、行動をコントロールするのではなく、状況をコントロールすることで、習慣の改善を図るテクニックですね。
ではパートナーにナッジを受け入れて欲しいときは何がポイントになるの?という疑問を解決する研究を紹介します。
いきなりナッジを強制しても反発されてしまっては意味が無いですからね(笑)。
受け入れられやすいナッジの特徴は
クイーンズメアリー大学の2020年の研究では、アメリカとイギリスの1700人以上を対象に実験を行いました。
健康や福祉、経済政策のナッジを受け入れられるかどうかについて、
効果の透明性
誰が製作を設計したのか?
政策の有効性に関する議論のデータ
以上の条件と政策が受け入れられるかどうかを比較して、ナッジの有用性を評価したんですね。
1.効果が透明性な介入政策ほど受け入れられやすい!
2.特に健康と福祉の問題に関しては有効だった!!
3.ただし、財務関係の政策は受け入れられ無かった!
参加者が自分で納得した政策ほど、受け入れられやすいということなんですね。
さらにお金の問題はナッジによる介入が難しいこともわかりました。
他人の行動を変えるためにナッジを活用する際には、まず効果を説明するのが大事ですね。
他人にナッジをするポイント
今回の研究からわかった、他人にナッジ介入を行う際のポイントは、
・本人に効果を説明して、納得してもらう
・健康や福祉の問題の解決に使う
・お金の問題には、ナッジを使わない
以上ですね。
タバコをやめてもらうなら、
「タバコを吸いたくなったら、ガムを噛む」
「コンビニでタバコを買ってしまうなら、コンビニに行かないようにする」
などのナッジの効果を説明したうえで、納得して取り組んでもらうのがいいですね。
他にもダイエットなどにも、このナッジは有効に活用することができます。 過去のナッジに関する記事も紹介しておきますのでチェックしてくださいね。
悪い習慣を止めるのは非常に困難です。特に意志の力ではどうにもならないので、ナッジの活用と周囲のサポートが大切なんです。
うまく悪い習慣に立ち向かいましょ。それではまた。
NATALIE GOLD et al(2020)‘Better off, as judged by themselves’: do people support nudges as a method to change their own behavior?