「こちらとしてはこの案でいきたいんですが」
「確かにその案もいいですね。でも私どもの案には、このようなメリットがあります....」
ビジネスの場において、交渉はつきものです。
今回は「マインドフルネスな人」は交渉がうまいのでは?という研究を紹介します。
マインドフルネスとは「今この瞬間を集中して生きる」感覚のことですが、これが高いと交渉もうまくなるんだそう。
気になりますねえ。
この記事の内容
・交渉スタイルとは
・マインドフルネスと交渉の有効性
・マインドフルネスを高めるには
交渉スタイルについて
まずは交渉スタイルについて、いくつか説明しますね。
次の2つがあります
協力的スタイル
競争的スタイル
それぞれの特徴を説明します。
協力的スタイル
お互いの問題解決に焦点を当てたスタイルです。
創造性と柔軟性を持って、パイを分け合うのではなく「パイを拡大する」ことに取り組みます。
また、主張と共感のバランスもうまくとりますね。協力的スタイルの75%は交渉に有効なんだそう。
競争的スタイル
交渉相手を敵とみなして、敵対するスタイル。競争的スタイルの交渉の60%は効果が無いんですね(笑)。
交渉の際は協力的スタイルを取るようにしましょうね。
交渉のうまさとマインドフルネス
サラゴサ大学の2020年の研究では、94人の成人を集めました。そのうち50人はベテランの瞑想者でした。
彼らの交渉能力など、以下の内容を調査しました。
その結果わかったことは、
1.瞑想者はマインドフルネスレベルが高く、交渉もうまかった!
2.マインドフルネスレベルが高いと、神経症的傾向が低く、開放性と協調性、誠実性が高かった!
マインドフルネスレベルが高いと、交渉も有利に進められるようになるんですね。
研究者によると、マインドフルネスレベルが高いと自分の感情や相手の立場を認識する能力が高くなり、うまい妥協点を見つけられるからではないか?という理由だそうです。
交渉の際に「確固たる柔軟性」を持っているようだと表現しています。
確かに、お互いの立場を考えながら、柔軟に対応していくことが大切ですよね、
仕事で交渉の機会が多い人はまずは、瞑想から始めようってことですね。
マインドフルネスを高めるには
マインドフルネスが高いほど、交渉能力も高くなることがわかりました。
交渉は日常のあらゆるところで発生します。
奥さんにお小遣いの値上げを交渉することもあるでしょう。
「俺も苦しいからあと5,000円あげてくれ」
なんてこともあるかと思います。お小遣いのためにもマインドフルネスを高めたいですよね。
マインドフルネスを高める方としては、やはり瞑想がベストだと思います。
こちらの記事で瞑想法について解説しましたので、参考にしてください。
さらに交渉がうまくなる本として、「影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか」をオススメします。
心理学的研究に基づいた、説得の強力なトリガーが紹介されています。あなたも知らないうちに引っかかっているはずですよ。
騙されないための対策も解説されているのが面白いですね。一度読んでみてください。
今回の技術を駆使して、お小遣いの値上げを勝ち取ってくださいね。ではまた。
おススメの本
リンク
参考文献
María C. Pérez-Yus et al.(2020)Variables Associated With Negotiation Effectiveness: The Role of Mindfulness
María C. Pérez-Yus et al.(2020)Variables Associated With Negotiation Effectiveness: The Role of Mindfulness