差別問題で世界が揺れていますね。
アフリカ系アメリカ人のために坊主にしようなんて、デマのキャンペーンもあるらしいです。
差別問題のベースは「俺とあいつは違う」という感覚ですが、今回の研究は「国が違っても経験や感じ方は変わらない」というものです。
世界62か国を対象とした調査を紹介しますね。
この記事の内容
・62か国の経験を調査
・人はそんなに違わない
62か国の経験を調査
まず、2016年に「7時の世界」と呼ばれる、世界20ヵ国を対象とする調査が行われたんですね。
参加者に「前の日の夜7時に何してた?」と質問した結果は、
1.体験や経験の、国と国の違いは予想よりも小さく、同じ国民同士は思ったより似ていなかった!
というものでした。
そして、今回カリフォルニア大学は、世界62か国、15,318人に対象を拡大して調査しました。
今回の質問は「昨日のよく覚えている体験」について。
回答は全体的に「穏やかでポジティブ」なもので、「国の違いは小さく、同じ国民でもバラつきがある」という前回の研究を補強するものでした。
簡単に言うと、人間は国が違っても同じ様に過ごすし、同じ様に感じて生きているってことですね。
そして、同じ国の中でも全く同じ様に感じるわけでもないんです。
肌の色の違いだけで、区別したり、差別する理由は無いわけですよ。
大事なのは内面ですよね。
ちなみに、最も世界の国とかけ離れているのは「日本」だったそうですよ(笑)。
さらに、7時の世界の調査では、国民同士が最も似ているのが日本人だったんですが、今回は62か国中56位と大幅に低下して、研究者を困惑させたそうです。
もしかして、日本人ヤバい?
人間はそんなに変わらない
というわけで、国が違っても人間は同じ暮らして、似たようなことを感じることがわかったわけです。
つまり、国籍や肌の色で区別しても意味がないよねってことです。
その人自身の内面や、信念が問われる時代になりつつあると思います。
僕は飲食で10年フリーターしてたので、色々な国籍の子に仕事を教えてきました。覚えてるだけでも
・中国
・韓国
・ネパール
・フィリピン
・ベトナム
・タイ
・ミャンマー
・エチオピア
これだけいます。日本人にもいろいろいるように、同じ国籍でも性格や考え方は様々でした。
自慢じゃないですが、トラブルになったことは一度もありませんでした。
僕はただ「否定」をしなかっただけです。彼らの文化や考え方を尊重したうえで、日本の文化や会社のルールも尊重してもらう。
それだけでいいんです。
どっちが正しいとか「正義」を振りかざすから、揉めるし争いになる。
どっちも正しいし、どっちも間違ってることに気づいて欲しいですね。
主張するんじゃなくて対話する、話を聞く。
世の中がこんなふうに変わっていくといいな、と今回の研究を読みながら思ってました。それではまた。
参考文献
Daniel I. Lee et al.(2020)Situational Experience around the World: A Replication and Extension in 62 Countries
Daniel I. Lee et al.(2020)Situational Experience around the World: A Replication and Extension in 62 Countries