最近彼とケンカしませんでしたか?
今回は、ケンカをしたときにパートナーから怒りの感情を読み取ると、関係が悪化するという話です。
通常、共感能力は人間関係にプラスに働くのですが、怒りや軽蔑の感情は読み取らないほうがいいらしいですよ。
意外ですよね。
この記事の内容
・怒りや軽蔑を読み取ってはいけない
・パートナーとの関係を改善する方法
・人間関係を改善する本
カップルの共感を分析
ロチェスター大学のボニー・リーは、111組のカップル計222人を集めて次のような実験を行いました。
1.最近起こったパートナーへの怒りを思い出してもらう
2.改善を要求したかどうか?を尋ねる
3.その時に何を感じたか?を尋ねる
カップルの間の怒りに関する共感能力について調べたんですね。実験の結果は、
1.パートナーの表情から「悲しみや恥、罪悪感の感情」を読み取った場合、2人の関係性は強固になり、改善する可能性も高かった!
2.パートナーの表情から「怒りや軽蔑の感情」を読み取った場合は、2人の関係性は希薄になり、改善の可能性も低かった!
相手の表情から読み取る感情によって、結果は180度変わってしまうんですね。
どうしてこんなことが起こるのか?その理由は、悲しみ、恥、罪悪感は「相手を気遣う気持ち」として認識されるからだそうです。
つまり、「ホントに俺のことを思って、怒ってくれているんだな」と感じるってことですね。
確かに怒りの向こうに「愛」を感じる方が直そうという気持ちになりますよね。気をつけないとですね。
パートナーと良好な関係を築く方法
パートナーに怒りを伝えて、改善を要求するときは、悲しみや恥、罪悪感に訴えるのがベターだということがわかりました。
今回の知識を実際に活用するなら
パートナーに改善を要求する場合
パートナーに改善して欲しいことがある場合は、
1.怒りや軽蔑の感情が伝わらないように気をつける。
2.一度深呼吸をして、悲しみや罪悪感に訴える戦略を考える。
3.あなたのせいで悲しんでいる、傷ついていることを伝える。
こんな感じでしょうか。
パートナーから改善を要求された場合
逆にパートナーから改善の要求をされた場合は、
1.パートナーの表情から怒りや軽蔑の感情を読み取らないように気をつける
2.相手を傷つけてしまったことを反省し、罪悪感を感じる
3.相手の悲しみにフォーカスする
これらに意識を向けることが、関係の改善のコツですね。
人間関係を改善する本
今回はカップル間の共感能力をうまく使い分けることが、関係の維持のポイントだという研究の話でしたね。
人間関係は人生の幸福感にも大きく影響する要素。
パートナーと良好な関係を築くためにも、共感能力を鍛えておきたいですね。
共感能力を鍛えるのに役立つ本として、「人を動かす」をオススメします。
今まで相手の立場で、物事を考えて来なかったという方は衝撃を受けると思いますよ。
まあ昔の私なんですが(笑)。
視点を変えて物事を考える感覚が、これほど人生に有意義だとは思いませんでしたね。人間関係に悩んでいる人は、ぜひチェックしてみてください。
おススメの本
リンク
参考文献
Bonnie M. Le et al.(2020)The Distinct Effects of Empathic Accuracy for a Romantic Partner’s Appeasement and Dominance Emotions
Bonnie M. Le et al.(2020)The Distinct Effects of Empathic Accuracy for a Romantic Partner’s Appeasement and Dominance Emotions