あれもこれもやらなきゃ・・
マルチタスクは、複数の作業を同時進行することですが、生産性を下げてしまうこともわかっています。
今回はマルチタスクで仕事すると、悲しみと恐怖の感情が芽生えるかもしれないぞ!という研究を解説しますよ。
この記事の内容
・マルチタスクとネガティブな感情
・シングルタスクに切り替える方法
マルチタスクでネガティヴに
ヒューストン大学の2020年の研究では、26人の会社員を対象に、エッセイを書くタスクに取り組んでもらいました。会社員たちは次の2つのグループに分けられたんですね。
1.シングルタスク:最初にメールを処理してから取り組むグループ
2.マルチタスク:途中で何度もメールに対応するグループ
さらに作業中の表情をビデオ撮影して、分析した結果は、
1.マルチタスクグループは、悲しみと恐怖が混ざった表情をしていた!
2.シングルタスクグループの表情は中立のままだった!
なんでマルチタスクグループの表情が変化したかというと、ストレスによる精神的な負荷と、また中断されるかもしれないという恐怖のせいなんですね。
幸いにも、マルチタスクによる感情の影響は長くは続かないそうですが、間違い無く生産性には悪影響ですよね。
シングルタスクにする方法
マルチタスクで仕事をするデメリットは
・生産性がダウンする
・ネガティブな感情が芽生える
・その結果「時間が無い」という意識が芽生える
という生産性が下がり続ける「負のループ」に陥りがちな点にあります。
ですから、マルチタスクをシングルタスクに切り替えて、作業を一つ一つこなしていくことがポイントになるんですね。
パッと思いつくだけでも、
1.メールチェックの時間は決めておく(9時と17時とか)
2.電話は時間がない旨を伝える(すいません、15分でお願いしてもいいですか)
3.上司や同僚にあらかじめ余裕のある時間を伝えておく
これらの対策を実行するだけでも、シングルタスクで作業する時間はグッと増やせるはず。
電話や上司に振り回されてるうちに「たいして仕事は減ってないのに、すごく疲れた・・」という1日をなくすためにも取り組んでみましょ。
シングルタスクを実践して、生産性を高めるのに役立つオススメな本が「SINGLE TASK 一点集中術」です。
・マルチタスクの弊害
・シングルタスクのメリット
・職場環境をシングルタスクに近づける方法
を学ぶことができます。
同僚や上司に振り回されて生産性が下がっている人は読んでみるといいかもですね。
みなさんもマルチタスクをシングルタスクに切り替えて、バリバリ働いちゃってくださいね。それではまた。
おススメの本
リンク
参考文献
Christopher Blank et al.(2020)Emotional Footprints of Email Interruptions
Christopher Blank et al.(2020)Emotional Footprints of Email Interruptions