地道に努力してるけど成績が上がらない
もしかしたらその理由は「流動的知性が低いせい」かもしれません
今回は学校の成績におけるセルフコントロール能力と、流動的知性の影響に関する研究から、どちらの能力がより重要なのかについて解説していきます。
この記事の内容
・セルフコントロール能力とは
・流動的知性とは
・学業に影響を与えるのはどっち?
セルフコントロール能力とは
セルフコントロール能力とは、長期的な目標達成をするための、即時的な衝動を抑制したり、却下したりする能力です。
簡単に言うと、「誘惑に負けずにコツコツと頑張る能力」です。
宿題をやらなきゃいけないのにテレビを見たくなったりしても、セルフコントロール能力が高いと、宿題を頑張って続けることができるので、学校の成績向上につながるのではないかと考えられています。
流動的知性とは
流動的知性とは、推論する力、思考力、暗記力、計算力などに影響与える知能のことです。
初めて経験するような場面に、対応する能力ともいえます。流動的知性が高いと柔軟に物事を考えて、新しい知識をより学ぶことが可能になるんです。
一般的に加齢とともに衰えていくので、歳をとるほど新しいことを吸収するのは苦手になる理由ですね。
学業に影響を与えるのはどっちなの?
では一体学業の成績においてより重要なのはどちらなのか?を調べたのが、今回の研究。
ハンブルク大学は2020年に行った研究では、平均年齢18.5歳の3146人の研修生を対象に、次の内容を調査しました。
・セルフコントロール能力
・誠実性 性格
・流動的知性
・数学と物理のテスト
・GPA 学業のグレード評価、全体的な成績ですね
調査の結果、
1.セルフコントロール能力と、流動的知性は、GPAの増加に大きく関連していた!
2.流動的知性の方が成績に対する影響が大きかった!
3.セルフコントロール能力の高さと、誠実性の高さの関連性はかなり高かった!
4.あまりに流動的知性が低いと、セルフコントロール能力の高さによる恩恵が受けられないかもしれない!
つまり、流動的知性がより大きく学業の成績の高さに関連していたということです。
さらに、あまりにバカだとセルフコントロール能力がせっかく高くても、そのメリットを受けることができないそう。悲しいですね・・。
ですから、まずは流動性規制を鍛えるところから始めて、次にセルフコントロールカを高めると言う人がベストだと思います。
セルフコントロール能力と流動的知性まとめ
今回の研究では、セルフコントロール能力と流動性規制の学業における影響を、貝瀬宇しましたが、ポイントは
ポイント
1.まずは流動性を高めることに取り組む
2.次にセルフコントロールカを高める
以上に取り組んでいただきたいですね。
流動性規制を高める方法としては、ワーキングメモリを鍛える方法が有効です。
ワーキングメモリは脳の短期記憶領域で、高いほどいろいろな知性に影響を与えることがわかっています。
こちらの記事でワーキングメモリを鍛えるトレーニング方法を、10種類紹介していますので参考にして取り組んでみてください。
セルフコントロール能力は、こちらの記事で5種類のトレーニング方法を紹介したので、参考にしてみてください。
セルフコントロール能力と、流動的知性を鍛えて学校の成績もぐんぐんあげちゃってくださいね!ではまた。
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参考文献
Fabian T. C. Schmidt et al.(2020)Self-Control Outdoes Fluid Reasoning in Explaining Vocational and Academic Performance—But Does It?
Fabian T. C. Schmidt et al.(2020)Self-Control Outdoes Fluid Reasoning in Explaining Vocational and Academic Performance—But Does It?