最近、「物忘れが多い」、「何をやろうとしていた忘れる」なんて経験が増えたいう人は要注意していただきたい研究の話です。
ストレスによって記憶力や、計画的な思考力が低下してしまうというスタンフォード大学の研究がでたんですね。
仕事や作業に失敗して迷惑をかけちゃう前に、心当たりのある方は要チェックですよ!
こんな人におススメ
「最近物忘れが多い・・」
「うっかりミスが増えてきた」
「ストレスが多い自覚がある」
「うっかりミスが増えてきた」
「ストレスが多い自覚がある」
ストレスを与えると記憶力は低下するのか?を調べた実験
スタンフォード大学が38人の被験者を対象に行った2020年の実験では、バーチャルリアリティの世界で、脳スキャンを行い脳波を測定しながら、12の街を探索してもらいました。
街には曲がりくねった道が設定されていて、音声でナビゲートされました。実験は三日間行われ、3日目には1日目でナビゲートされた街並みをもう一度歩いてもらいました。
同じ街を目標地点まで移動してもらうのですが、実はよく考えるとショートカットが存在するようになっていました。
目標地点まで移動してもらう際に参加者には次の2パターンで移動してもらいました。
1.電気ショックを与えられる参加者
2.電気ショックを与えられない参加者
つまり、ストレスの有無でショートカットの存在に気付けるかどうかを調べたかったんですね。電気ショックによってストレスを与えられた参加者は、
1.遠回りになる曲がりくねった習慣的なルートを取る確率が高かった!
2.脳の海馬(記憶に関するエリア)がアクティブになる可能性が低かった!
3.ストレスによって脳のネットワークが妨害され記憶の検索が困難になった!
怖いですねえ。ストレスによって私たちは記憶力が低下してしまうことがこの実験によってわかったんです。
最近物忘れやうっかりミスが増えたなんてあなたは、ストレスが過剰にかかっていないか気をつけてみたほうがいいかもしれませんよ
記憶力を保つためにもストレス対策が必要
ストレスがかかると記憶力が低下し、計画的な思考力も低下してしまうということが理解できたわけですが、ストレス対策の方法も知りたいですよね?
これらのストレス対策を行っていただけば、ストレスに強くなるし、仕事の生産性もアップするしで一石二鳥ですよ!
今回はおススメのストレス対策を3つ解説しますね。
1.運動
南オーストラリア大学の2019年の研究によれば、運動によってストレスホルモンのコルチゾールを減らすことが確認できたそうです。
研究の中ではHIITを20分やるか、中程度の有酸素運動25分ほど行うと、トラブルに対処しやすい脳の状態になったそうです。
HIITとは短時間の運動とさらに短時間の休憩を繰り返すエクササイズのやり方で、トータルの運動時間が短い割に、脂肪燃焼効果が高いことで有名なエクササイズ法ですね。
興味があると言う方のためにHIITトレーニングのやり方を初心者向けに解説!ランニングの2倍の効率で痩せるエクササイズの記事を紹介しておきます。
初心者でも行えるHIITのトレーニング方法を動画付きで解説してるのでチェックしてみて。
2.瞑想
カーネギーメロン大学の2014年の研究によれば、66人の参加者に3日間、1日25分のマインドフルネス瞑想を行ってもらったところ、心理的なストレスが軽減しストレスホルモンのコルチゾールの量も低下したそうです。
マインドフルネス瞑想は、Googleでも社員の教育に採用されるほど科学的に信頼のおけるストレス対策ですので、今までやったことがないという方も試してみてほしいですね。
の記事で初心者の方向けに1時5分から始められる瞑想のやり方や必要なアイテムの解説を行っていますのでよかったら参考にしてください。
3.書籍から知識を得る
最後にストレス対策にお勧めの書籍を紹介します。鈴木祐氏の超ストレス解消法 イライラが一瞬で消える100の科学的メソッドです。
100種類のストレス対策法が紹介されているので、いくつか覚えておけば会社でストレスが溜まった時に、サクッと行うことで記憶力の低下を防ぐことができます。サプリメントやちょっとした呼吸法など簡単な方法も数多く紹介されているので参考にしてみてください。
リンク
まとめ
ということで今回の研究ではストレスによって人間の記憶力と計画的思考力が低下するという話でしたがまとめると、
1.ストレスは人間の記憶力と計画的思考力を下げる!
2.運動によってストレスを減らすことができる!
3.マインドフルネス瞑想もストレスを下げることができる!
4.ストレス対策法を数多く持つべし!
以上のポイントを意識してストレスとうまく付き合っていきましょう。それではまた
参考文献
Thackery I. Brown, et al.(2020)Stress Disrupts Human Hippocampal-Prefrontal
Function during Prospective Spatial Navigation andHinders Flexible Behavior
Function during Prospective Spatial Navigation andHinders Flexible Behavior
Acute aerobic exercise and neuroplasticity of the motor cortex: A systematic review.
J. David Creswell et al.(2014)Brief mindfulness meditation training alters psychological and neuroendocrine responses to social evaluative stress