今回は学習の効率を高めたいなら、「睡眠」を十分とろうぜ!という研究の話です。睡眠不足だと、勉強が全く無駄になっちゃうかも?
こんな人におススメ
「効率の良い勉強法が知りたい人」
睡眠と学習の関係性
今日は効率の良い学習法の話です。新学期に入って、学生さんは毎日のように勉強に追われていると思います。そろそろ大学の志望校を決めたりしないといけない時期ですよね。
私も受験生の頃は毎日10時間勉強していましたが、志望校に合格することができませんでした。
なぜなら「正しい勉強法を知らなかった」からです。
今は研究論文をたくさん読んで、多くの知識を吸収できるように、「科学的に正しい学習法」を実践していますが、それでもすべての知識を吸収できるわけではありません。
もしあなたがこれから勉強をがんばりたいのであれば、まずは科学的に正しい勉強法を学ぶべきです。
今回は「勉強した後はしっかりと睡眠をとらないと、新しい事は身につかないぞ!」と言う研究の話をします。
あなたも「テストの前日に徹夜で勉強した」、なんて経験があるんじゃないですか?
実はあれは全く効果がないんですね。テストが終わると同時にせっかく勉強した知識はどんどん失われてします。
それではそうならないためにも、研究を解説していきたいと思います。
学習後、30時間睡眠をとらないとどうなるのか?
睡眠と学習の関連性について、ハーバードメディカルスクールが2000年に行った研究では、18歳から25歳の133人が参加しました。
参加者は持続的な視覚認識タスクを、60分から90分トレーニングしてもらって、3時間後から7日後にかけてもう一度同じタスクでテストをしました。
1.そのうちの11人は睡眠剥奪グループとして、トレーニングから30時間は起き続けてもらいました。そして72時間後にもう一度タスクのテストを行いました。
その結果は、
1.トレーニングをしたその日に再テストを行った場合、成長が見られなかった
2.2回目のテストまでの期間が、長く空くほどスキルの成長が見られた!
3.睡眠を剥奪されたグループの成績はほとんど改善しなかった!
グラフを見てもらうと分かるのですが、黒い棒がしっかりと睡眠をとってから、再テストを行ったグループの成績で、白い棒が睡眠を剥奪されたグループの成績です。
驚くほどの差がついてますよね。睡眠を取らないだけでほとんど学習の効果が失われてしまうということです。つまり、学習において「睡眠をとるという行為は、かなり重要なポイントとなっている」ということですね。気を付けようっと。
学習のために睡眠のレベルを高めるには?
睡眠が学習の定着における重要な役割を果たしていることが、今回の研究によってわかったわけですが、睡眠の質を高めることも重要です。
睡眠の質を高めることができれば、朝はすっきりと目覚めて、午前中の授業から脳がフル回転した状態で過ごすことができます。
授業を集中して受けるだけでも、成績は向上していきますし、芸人の宇治原さんも教科書になっている内容は基本的に大事だよとおっしゃってました。
そんな睡眠の質を高める方法として、最高の睡眠を実現する「夜寝る前の習慣」9選 -の記事をお勧めしておきます。夜寝る前に行うべき9つの習慣を解説しました。積極的にとるべき行動や、避けるべき行動を知ることで、寝付きも良くなりますし、起きてからのぼんやり感も減らすことができます。
朝早くから頑張らなければならないあなたには必須の知識かと思いますので、ぜひチェックしてみてください。
さらに科学的に正しい勉強法をもっと知りたいと言うあなたには、メンタリストDaiGo氏の最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法をお勧めします。勉強するときに、どのような音楽を聴くべきか?、勉強するときの環境作りなど、科学的な研究論文に基づいた知識を解説してくれています。
このやり方を試すだけでも同級生にかなりの差をつけることができると思いますよ。
勉強に役立つ書籍
睡眠の質を高めたいあなたに
参考文献
Robert Stickgold et al.(2000)Visual discrimination learning requires sleep after training