この記事はこんな人におススメ
●「最近人間関係に悩んでいる」
ロボットと働く時代はもうそこに
今日は、「ロボットとチームを組んだらどうなるのか?」という研究の話をします。
これからの時代は「AI」の進歩などもあり、僕たち人間がやっている仕事を、どんどんロボットが担うようになっていくと思います。
そうなってくると、ロボットとチームを組んで仕事をするようになるかもしれません。 私が最近プレイしたゲームである「デトロイト」と言うゲームも、アンドロイドと人間社会の複雑な関係が描かれたものでした。
警察官のロボットである「コナー」と、人間のベテラン刑事である「ハンク」の物語は、胸に沁みるものがありました 。
今回の研究はロボットの性格によって、チームを組んだ人間たちにどのような影響があるのか?ということを調べました。
ロボットの性格と人間の行動の変化
イエール大学の2020年の研究では、153人が参加し、「3人の人間とロボット」でチームを組みました。
そしてそのチームでタブレットによるゲームを遊んでもらいました。ゲームの内容は、ラウンドごとに鉄道網を広げてスコアを競うものでした。ロボットには3種類の性格が割り当てられ、
1.サイレントロボット。基本的に何もしゃべらない。
2.中立型ロボット。ゲームのラウンド終了時にスコアや、今何ラウンド目かといったアナウンスをする。
3.お茶目なロボット。ラウンドの終了時にジョークや小話をする。さらにミスをしたときには謝罪をしました。
すべてのロボットがゲームを遊んでいるときに、時々ミスをするようにプログラムされています。またそれによってラウンドの敗北がしばしば起こりました。ロボットの性格の違いによって、人間たちの行動は変化するのか?を調査したんですね。
その結果、
1.お茶目なロボットとチームを組んだ人間は、ゲームを約2倍の時間遊び、他のグループよりもゲームを楽しんでいると回答した!
2.中立なロボットよりも、お茶目なロボットとチームを組んでるときの方が、人間同士の会話も多くなった!
3.サイレントロボットとチームを組んだ人以外は、全体的な発言が多くなった!
おどろくことにこの結果は、僕たち人間がロボットに対しても、人間と同じように心を求めていると言うことになります。
ミスや失敗をしても謝らないような人は好きになれないですよね。 ペッパーくんのようなロボットが今後も登場すると思いますが、もう少しこのロボットのようにお茶目な性格になったら、もっと受け入れてもらえるんじゃないでしょうか?
ロボットのような人間にならないために
ロボットですら人間性が求められるという事は、私たち人間はなおさら求められるということですよね。 人間関係や人脈作りなどに悩んでいる方も多いと思います。ロボットようなやつだな、と思われないためのポイントをいくつか解説しますよ。
素直に謝ろう
今回の研究から学ぶことができるのは、「間違いを素直に認め、謝るほうがいい」と言うことです。 私が人生のバイブルとしているデール・カーネギーの「人を動かす」にもこんなエピソードがあります。
「他人に間違いを指摘されて、他人から打ちのめされるより、自ら間違いを認めて自分で自分を打ちのめすほうが、ずっと気持ちが楽だろう。」
この言葉を読んで、いつも素直な気持ちで謝罪できるような人間になりたい、と思ったのを覚えています。
相手の関心事を褒めよう
人間関係におけるもう一つのポイントとしては、相手がどんなことに興味を持っているのか?ということを意識するということが大事です。 相手が関心を持っている、興味を持っていることを気づいてあげて、そこを褒めてあげると、「私のことをわかってくれるいい人だ」、と言う印象を与えることができます。
人間誰しも褒められたいものですよね?特に自分が興味のあることや、力を入れてることを褒められると、とてもうれしいものです。
例えば私は毎日論文を読んでいますが、「あの論文を理解できるなんてすごいね」みたいな褒められ方をすると、とても自尊心が満たされます(笑)。 ぜひ皆さんも相手が何に興味を持っているか?ということを意識して、周りの人に接してみてください。
今回のおススメの本としてやはり、「人を動かす」を紹介しておきます。先ほども述べたような、人間関係を円滑に進めるためのコツが、多数紹介されています。100年近くの間も愛される偉大な名著だと思います。ぜひ一度手に取ってみてください。
口下手なら一緒に散歩してみては?
とはいえ、なかなか「口下手で、うまくコミュニケーションが取れないよ」という方もいるかと思います。そんなあなたの役に立つ記事として、「口下手なら一緒に歩けばいいじゃない」をおススメします。
言葉が無くても、一緒に歩くだけで、仲良くなれるという研究の話です。参考にしてみてくださいね。
おススメ攻略本
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参考文献
Margaret L. Traeger et al.(2020)Vulnerable robots positively shape human conversational dynamics in a human–robot team