今日は死亡リスクが1.5倍になるという「ヤバイ習慣」の話です。
おそらくサラリーマンのみなさんや学生のみなさんは、このヤバイ習慣に当てはまってしまっていると思います・・。
それは、「座りすぎ」です!今回の研究から引用させてもらうと、
座りがちな時間の延長は、糖尿病、心血管疾患、心血管およびすべての原因による死亡のリスク増加と有意に関連している。
1日のうち、座る時間が長ければ長いほど、死亡リスクが高まってしまうということですね・・。なんてこった!
座りすぎと死亡リスクのメタ分析
この研究はレスター大学が2012年に行ったメタ分析です。
メタ分析とは?
メタ分析とは、過去に行われた研究を分析した、「研究の研究」です。そのため一般的な観察研究と比べて、「信頼性が高い」と言えます。
今回のメタ分析の対象は18の先行研究で、延べ794,577人が参加しています。また、研究のうち15件は中~高品質なデザインだったとのこと。
研究では、座りがちな行動の長さと、糖尿病、心疾患、心血管疾患による死亡リスクと全死亡リスクの関連性を調べました。
その結果は、「最も座りがちなグループ」は「もっとも座る時間が少ないグループ」と比較して、
1.糖尿病のリスクが112%増加(2.12倍に)!
2.心血管の問題が発生する確率が147%増加(2.47倍に)!
3.心血管死亡リスクが90%増加(1.9倍に)!
4.全死亡リスクが49%増加(約1.5倍に)!
と恐ろしい分析結果が出てしまいました・・。これは椅子をもう捨てるしか無いですね(笑)。
座りすぎの対策は?
というわけで、「座りすぎはとにかくヤバイ」ということが判明したわけですが、有効な対策は「なるべく立つ」ことですね。
私は、「スタンディングデスク 」を導入して、立ったまま勉強する習慣を身に着けましたが、学生さんやサラリーマンの方はなかなかそういうわけにもいかないですよね?
そういうときは、
1.30分に1回は立ち上がって動き回る
2.適度にストレッチなどに取り組む
3.デスクの下で足を動かす
などを行って、少しでも座りすぎのダメージを減らしましょう!
また、2014年の研究によれば、座り過ぎによる健康被害は「エクササイズによって打ち消すことができる」そうなので、NEATを増やしたり、筋トレをすることによって防ぐことができますね!
やはり「筋トレが最強!」ということですね。日常の活動量を増やすのに役立つ攻略本として、「新装版 パレオダイエットの教科書 」を紹介しておきます。原始時代のライフスタイルを取り戻し、狩猟採集民と同じ「健康な体」を手に入れるための、食生活とエクササイズを学ぶことができますよ!
今回のおススメ攻略記事としては、「パレオダイエット式筋トレ」を紹介しますね。筋トレ初心者の方向けの、5種類のメニューと効率の良い取り組み方を解説しています。筋トレはちょっと・・。なんて方も一度チェックしてみてくださいね!
それでは、座り過ぎの弊害を解消して、健康で快調な毎日をお過ごしくださいね~。ではまた!
今日の攻略本
参考文献
E. G. Wilmot et al.(2012)Sedentary time in adults and the association with diabetes, cardiovascular disease and death: systematic review and meta-analysis